8月2日より、「大手町・丸の内・有楽町 打ち水プロジェクト2007」活動の一環で、気鋭のアーティストが制作した「散水ベロタクシー」3台がエリア内で循環運行を始めた。「散水ベロタクシー」の登場は日本初。
運行に先立ち、8月1日には丸ビル前で、アーティスト3組が制作したユニークな散水ベロタクシーが披露され、丸の内仲通りを実際に散水する試運転を行った。ベロタクシー本体後部に取り付けられた荷台車両部分が散水車となっており、いずれも20リットルのタンク容量を備え、1回の運行で800メートルの距離を散水可能。散水に使用する水は、打ち水活動と同様、ビル冷房設備の中水などを処理した都市型リサイクル水を利用しており、運行ルート区間となる丸ビル・東京国際フォーラムの両カ所に設置された給水所で給水を行う。
可愛らしい小便小僧がモチーフの散水車「打ち水坊や~ジュリアン~」を制作したアーティストKOSUGE1-16(土谷享さん、車田智志乃さん)は「ベルギーで平和に貢献したという言い伝えのある小便小僧が、ビジネス最前線で働く人や街をクールダウンするという願いを込めた。もちろんユーモアの部分が大きいが、それがきっかけで道行く人に活動に関心を持ってもらえたら」と話す。同散水車は、ニッケル水素電池によるソーラーバッテリーと空気圧縮型のポンプで稼動する仕組みで、他の散水車2台も風車や車輪、からくり構造などを利用したエコ動力で稼動する。
散水ベロタクシーの運行期間は8月16日まで。定期運行ルート上であれば乗車無料。雨天中止。運行ルートは、丸ビル~丸の内仲通り~新東京ビル~東京国際フォーラム~三菱ビルの区間を周回する。運行時間は13時~18時。