三越・伊勢丹経営統合で共同持株会社設立-本部を銀座に

三越銀座店外観。同店は2010年に増床リモデルオープンを予定している。

三越銀座店外観。同店は2010年に増床リモデルオープンを予定している。

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 三越(本社=中央区日本橋)と伊勢丹(本社=新宿区)は2008年4月をめどに共同持株会社「三越伊勢丹ホールディングス」を設立、本部を銀座に置く。

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 三越と伊勢丹は、株式移転により設立される三越伊勢丹ホールディングス(以下=共同持株会社)傘下に入り、店名や本店は現状のまま残す。両社の2006年度の売上高合計は日本最大の1兆5,859億円。統合比率は伊勢丹1に対し三越0.34。

 経営統合の背景は「両社が持つ経営資源を最大限活用するためには単なる業務提携に止まらず、1つのグループとなることで初めて可能になる」との認識から。情報システムや業務フロー、仕入れ機能までの営業基盤を統合、標準化し商品の調達力アップや新規商品開発力の向上を狙うほか、三越の専門店事業のノウハウ活用や伊勢丹のスーパーマーケット事業の拡大・強化など百貨店周辺事業でもグループとして経営効率を高める狙い。

 共同持ち株会社は、伊勢丹新宿店、三越日本橋店と2010年に店舗面積を約2倍に増床、リモデルオープンを予定している三越銀座店を軸に顧客基盤の構築を図り、統合5年で「世界随一の小売サービス業グループ」を目標に、営業利益率5%の高収益を目指す。

三越伊勢丹

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