日比谷公園で「江戸天下祭」開催-みこし巡行・職人芸実演も

「江戸天下祭」前回の様子。今回は山車14台、みこし9基が約2キロの巡行を行う。

「江戸天下祭」前回の様子。今回は山車14台、みこし9基が約2キロの巡行を行う。

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 日比谷公園で9月29日・30日、「『江戸天下祭』祭りで広がる和のこころ~江戸の風情と粋~」が開催される。

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 江戸時代、神田神社(神田明神。千代田区)と山王日枝神社(千代田区)は江戸時代に江戸城を守護する神社で、両社の祭「神田祭」「山王祭」は江戸城内に入った祭行列が将軍の上覧を受けたことなどから「天下祭」と呼ばれていた。みこしと、神話や歴史上の人物をモデルにした人形などを取り付け装飾に凝った山車を引き回すのが特徴で、江戸時代の伝統と流行が凝縮された趣向は関東各地の祭にも影響を及ぼしたという。明治22年、明治憲法発布を記念し山車100台が皇居前に集まったのを最後に巡行が行われなくなっていたが、江戸開府400年の2003年「江戸天下祭」として千代田区が開催、2年に1度のペースで祭を行っている。

 今回は江戸木やりやお囃子屋台、手古舞などが先導し、栃木県指定有形民族文化財の「張飛翼徳(ちょうひよくとく)」など、他県・区内からの山車14台、みこし9基が日比谷公園から出発、晴海通りや丸の内仲通り、鍛治橋通りなどを経て丸の内ビルディング前までの約2キロメートルを約6,000人が参加し巡行するほか、「江戸職人長屋」として日比谷公園噴水広場周辺に江戸たこ職人「菊匠小塚」や江戸手ぬぐいを取り扱う「廣田精考商店」など、江戸時代から続く伝統職人芸の実演、作品の販売や縁日芸の実演を行うブースを設ける。

 開催時間は9月29日=10時~20時、9月30日=10時~17時。雨天決行。

江戸天下祭

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