米・宝飾大手のティファニー・アンド・カンパニー(本社=ニューヨーク)は10月9日、東京の旗艦店「ティファニー本店」(中央区銀座2)リノベーション計画を明らかにした。
「ビルをリノベーションする希望は以前からあった」という同社は建築家の隈研吾さんを起用。ビルのコンセプトは「ティファニーのビジュアル・アイデンティティーと響き合うジュエリーのような建築」になるという。
外観はビルの外側に2枚のガラス板でハニカム(蜂の巣)状アルミニウムを挟み、1枚1枚に計算された傾きを加えたパネルを取り付け「ファセット・カット(宝石の表面に多数角度の違う面を持たせ内側から輝くように見せる技法)された表面が多彩な光を生み出す」効果を狙うほか、LED(発光ダイオード)なども用い輝きを演出。内観はエントランスに吹き抜けのアトリウムスペースとティファニー・アーカイブの作品を常時展示するスペースやイベントスペースも設ける予定。
ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インクのマイケル・クリスト社長は同ビル新デザインについて、「環境に合った自然の要素をモダンで革新的に表現する隈さんの特徴的なデザイン技術は、ティファニースタイルを具現化するのに完璧と言える」と話している。
リノベーションは来年春ごろから始まり、来年11月にリノベーションは終了予定。期間中も営業を続ける。