ヤマハ(本社=静岡県)はヤマハ銀座ビル(銀座7)をリニューアルし、2009年3月に「新ヤマハ銀座ビル」をオープンする。
同ビルのコンセプトは「音・音楽のヤマハの情報発信コミュニケーション拠点」で、楽器小売店舗、本格クラシックホールを核とし、大人の音楽教室センターやライブスタジオ、イベントスペース、楽器のサポート、調整などを通じて「アーティストとのコミュニケーションを行う」機能を「有機的に統合配置する」という。
延床面積は2,121坪で、地上12階、地下3階建て。1階はイベントスペースなどになり、2階から5階ではピアノ、管弦打楽器、楽譜・書籍、CDなどを販売するほか、喫茶室などを備える。6階から9階はホールとアーティストサービス拠点に、10階から12階は大人の音楽教室センターになる予定で、地下1階ではギター、エレクトーン、デジタル楽器、AV機器などを販売するほか、地下2階はスタジオに、地下3階は駐車場になる予定だという。
同社広報担当者は「これまで近隣に点在していた機能を統合集約し、新ヤマハ銀座ビルを情報発信の拠点として広い層のお客さまにいらして頂きたい」と話している。
ヤマハは、「アーティストとのリレーションを通じて、より良い楽器づくり」を目指しているという。この考えを体現している施設が「アトリエ」という、技術者が管楽器のトップアーティストの楽器調整などを行う「楽器にまつわるコミュニケーションの場」で、これまで店舗とは別の場所で活動をしていたが、「新ヤマハ銀座ビル」には同施設も入る。広報担当者は「プロをはじめ、多くの方に気軽に立ち寄って頂き、楽器の調整やサービスを行い、新しい商品の開発などにも活かしていきたい」と話している。