「クリエイションギャラリーG8」(中央区銀座8、TEL 03-3575-6918)と「ガーディアン・ガーデン」(銀座7、TEL 03-5568-8818)で、アートディレクターの葛西薫さんの若き日にスポットをあてた展覧会「葛西薫 1968」が開催されている。
第一線で活躍しているクリエーターのデビュー当時から現在までの作品を展示するタイムトンネルシリーズ25回目の同展では、高校時代にレタリングを知り、通信教育で学びながら文字の造形に魅せられ「これを職業にしたい」と文華印刷に就職、大谷デザイン研究所を経て、開高健さん、山口瞳さんらが設立に携わった広告宣伝の立案などを手がけるサン・アドに入社、現在に至る葛西薫さんを取り上げる。
これまで手がけた作品は「サントリーウーロン茶」「ユナイテッドアローズ」などの広告キャンペーンのほか、セゾングループ、サントリー企業などのCI(コーポレートアイデンティティ)デザインや「とらや東京ミッドタウン店」のアートディレクション、映画「誰も知らない」タイトルワークなど。東京ADCグランプリや毎日デザイン賞などを受賞していることでも知られる。
第1会場のクリエイションギャラリーG8では、広告の仕事を中心にアイデアスケッチなどを、第2会場のガーディアン・ガーデンでは舞台や映画、装丁、プロダクト、展覧会の作品制作や試作の過程も紹介、デザイン完成に至るまでの経緯を見ることができる。
開催時間は11時~19時(水曜は20時30分まで)。土曜・日曜・祝日休廊。11月22日まで。