東京国際フォーラム(千代田区丸の内3)で11月19日、アジア初となる「ミシュランガイド東京 2008」発売記者会見が開催され、日本初の3つ星レストランが明らかになった。
ミシュランガイドはドライブを楽しむためのガイドブックとして1900年に創刊、1930年代にレストランをカテゴリー分けし「星」で評価するシステムを取り入れ、現在ではフランス、イタリアなどヨーロッパ大陸のほかに、アメリカ、日本を含む22カ国をカバーしている。
同ガイドの特徴は、レストランやホテル業界で5年~10年の経験を持つ同社社員が調査員として採用される点。格付けの基準や料理やワインについて6カ月間学び直し、身分を明かすことなくレストランで食事を取り格付けを行うことで知られている。日本版では、日本人とヨーロッパ人5人がリストアップした1,500軒から1年半以上かけてセレクトしたという。世界共通である星の意味は、1つ星=そのカテゴリーで特においしい料理、2つ星=遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理、3つ星=そのために旅行する価値がある卓越した料理。
累計178店が191の星を獲得、「世界で最も星付きレストランの多い美食の都」(同社)となった日本初の3つ星レストランは8店で、その内の4店が銀座に店を構える。銀座で星を獲得した店は以下の通り。3つ星=和食「小十」(銀座8)、すし店「すきや橋 次郎」(銀座4)、「鮨 水谷」(銀座8)、フランス料理「ロオジエ」(銀座7)。2つ星=「鮨 かねさか」やすし店「さわ田」が、1つ星=すし店「久兵衛」、「銀座寿司幸本店」、フランス料理「銀座ラ・トゥール」、フランス料理「ベージュ 東京」、うなぎ「竹葉亭」、天ぷら「近藤」などが名を連ね、星が付いたレストランの60%以上が日本料理店と和食が健闘した。
同ガイドブックは11月22日に日本語版と英語版が発売される。価格は2,310円。