韓国映画振興委員会（KOFIC）は12月8日より、シネカノン有楽町1丁目（千代田区有楽町1、TEL 03-3283-9660）でイベント「韓国映画ショーケース2007」を開催する。

　日本未公開の韓国映画を9作品上映、韓国からプロデューサーやキャストなどをゲストに迎え、パネルディスカッションも開催する同イベントは今回が初の試み。「韓国と日本の優秀なコンテンツを互いに紹介、両国の懸け橋となれば」と同イベント広報担当者は話す。

　上映作品は、それぞれの事情を抱えながら普通とは少し違う形で愛情豊かな家族の姿を模索する女性たちの姿をとらえ、韓国の由緒ある映画賞「大鐘賞」最優秀作品賞と脚本賞を受賞した「家族の誕生」（原題）、ヴェルディ川崎の監督も務めたチャン・ウェリョンが韓国プロサッカーリーグの「お荷物チーム」仁川（インチョン）ユナイテッドFC監督に就任、目的だったプレーオフ進出を果たす韓国初のスポーツドキュメンタリー映画「飛翔」、幼いころから歌手・マドンナを崇拝している男子高校生が「完璧な女性」になるための手術に必要な資金を稼ぐため、シルム（韓国相撲）大会優勝を目指しシルム部へ入部し力強く生き抜く自信を得るまでを描いた「横綱マドンナ」（仮題）など。

　先行特別上映作品は、人気歌手のゴーストシンガーで体重95キロの女性が全身整形を行い、運命を切り開こうとする姿を「白鳥麗子でございます」などで知られる鈴木由美子さんが描き、30万部を売り上げた同名マンガを元に韓国を舞台に設定・映画化し観客動員662万人を超えるヒット作となった「カンナさん大成功です！」。

　このほか、韓流ブームのきっかけを作ったともいわれるシネカノン（渋谷区）の李鳳宇代表と韓国からの来日ゲストによる韓国映画パネルディスカッション「国境を越える映画の力」も、12月9日に開催する。

　開催期間は12月8日～12月14日。

韓国映画ショーケース2007シネカノン有楽町1丁目