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松竹、「寅さん」40周年記念プロジェクト発表-山田監督と倍賞さんも登壇

山田洋次監督とさくら役を演じた倍賞千恵子さんがゲストとして登壇した

山田洋次監督とさくら役を演じた倍賞千恵子さんがゲストとして登壇した

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 東劇(中央区築地4)で5月27日、松竹(同)が始動する「『男はつらいよ』誕生40周年記念プロジェクト」発表会が行われ、ゲストには同作品を手がけた山田洋次監督とさくら役を演じた倍賞千恵子さんが招かれた。

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 1969年に第1作が公開されて以来、1995年までに全48作品が公開された同シリーズは、今年で40周年を迎える。故・渥美清さん演じる「フーテンの寅」こと、車寅次郎が約20年ぶりに故郷の葛飾柴又に戻ってきたところから第1作は始まり、以後、寅さんの腹違いの妹さくら、おいちゃん、おばちゃんが集まる団子屋や日本各地を舞台に繰り広げられる人情喜劇は、その土地で出会う「マドンナ」との恋愛模様や巻き起こる騒動などが笑いや涙を誘い、幅広い層に支持されてきた。

 今年は渥美さんの生誕80年と13回忌を迎えることもあり、同社大谷会長は「記念すべき年に、日本文化継承の一端を担うものとして本物の喜劇『男はつらいよ』を、寅さんのことを知らない若い方にも楽しんでいただければ」とコメントした。「日本を明るくする」をプロジェクトテーマに据え、「葛飾納涼花火大会」での40周年記念花火打ち上げや野外上映会などの記念イベント、全国各地での劇場上映、同シリーズ初のHDリマスター(高品位収録)版DVD発売、「寅さんあんぱん」発売(木村屋総本店)など、さまざまなプロジェクトを予定する。

 登壇した山田監督は「『男はつらいよ』の企画が上がった時、松竹とのトラブルがあり、絶対に1作目で終わると思っていた。撮影中もモヤモヤとした思いがあったが、渥美さんはそんな私の思いを察し慰めてくれたことを思い出す。渥美清という才能ある俳優と、倍賞さんという素晴らしい女優がいてこそ成り立つ作品」と当時を振り返った。倍賞さんは「この作品を通して社会や世間や人間として学ばせていただいた。渥美さんとの撮影は笑いが絶えず、本番でも息が合いすぎて笑ってしまうことが多かったが、『笑わないの』と怒る山田監督が一番笑っていた」と笑顔で話した。同プロジェクトのポスターを見ながら「渥美さんが今もどこかで見ていてくれる気がする」と2人で話す場面も。

 同社は、同シリーズHDリマスター版DVDの「単品(第1~48作品・特別編)」(各3,990円)を8月27日から、「プレミアム全巻ボックス」(15万7,500円)、完全予約限定生産「復刻『寅んく』」(19万9,500円)を10月29日から、それぞれ発売する。

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