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新橋芸者が技芸を披露-花柳界の祭「東をどり」、今年も始まる

新橋演舞場で5月29日より、花柳界の祭り「第84回 東をどり」を開催する。写真は昨年のようす

新橋演舞場で5月29日より、花柳界の祭り「第84回 東をどり」を開催する。写真は昨年のようす

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 新橋演舞場(中央区銀座6、TEL 03-3541-2600)で5月29日より、花柳界の祭り「第84回 東をどり」が開かれている。

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 新橋芸者の始まりは1857年(安政4年)で、この界隈は街道沿いで船の便も良かったため、お茶屋や船宿ができにぎわいを見せたという。幕末期(1853~1858年ごろ)には 各藩の御留守居役(おるすいやく=外交官のこと)たちの社交の場などとして多用され、明治期(1868~1912年)には、日本一の社交場と称されるほどの発展を遂げた。

 芸者の技芸向上の場として1923年(大正12年)に創設された新橋演舞場は、2年後の1925年(大正14年)4月に「こけら落とし」を行い、これが現在の「東をどり」の起源となる。一見さんお断りの世界「花柳界」が、技芸を一般に披露する場として根強いファンに親しまれてきたが、太平洋戦争で一度休止を迎え、1948年(昭和23年)に再開、今年で84回目を迎える。

 舞台の演目は、第一部・上は長唄「梅の栄」、下は清元「お祭り」、第二部は花柳流、花をテーマにした江戸の名所を案内する「お好み 花競大江戸八景」を披露。第一部の構成・振り付けはそれぞれ、西川左近さん、尾上菊之助さんが担当した。 

 期間中、新橋花柳界の歴史を写真とともに紹介する「新橋の歴史展示コーナー」や、同祭り用に書き下ろされた川端康成の生原稿、当時のプログラムなどを特別公開するほか、江戸千家・小川宗洋先生の指導を受けながら、芸者衆のお手前を虎屋謹製のお菓子とともに楽しめるという「点茶席」(お茶券=1,000円)も設ける。

 開演時間は、第1部=11時30分~、第2部=13時40分~、第3部=15時50分~。鑑賞券は、桟敷席=7,500円、A席=6,000円、B席=5,500円、C席=2,000円。6月1日まで。

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