東京ガスの100％出資子会社、東京ガス都市開発（新宿）は6月6日、銀座ガスホールビル（銀座7）跡地に建設中の商業テナントビル「GINZA　gCUBE（ギンザ ジーキューブ）」の詳細を発表した。オープンは今秋9月13日を予定する。

　同施設は地上12階、地下2階建ての塔型ビルで、敷地面積は479平方メートル。名称は、東京ガスグループ約3万人を対象とした公募の中から選ばれた「gCUBE」に。「good food」「good fashion」により「good life」を生み出すという意味を込め、3つの「good」を3乗する「cube」と掛け合わせた。「文化の交差点」をコンセプトに、「ファッションアパレル」「飲食」など入居する8テナントも併せて発表された。

　地下1階～地上3階には、日本初出店となるスウェーデン発のカジュアル衣料チェーン「H&M」が旗艦店を出店。同店を皮切りに11月上旬には原宿店、2009年には渋谷のブックファースト跡地への出店を予定するなど話題性の高いブランド。5階・6階には東京ガス（港区）が運営する、料理研究家やシェフ向けの料理セミナー、有名シェフによる食育教室、最新の調理科学の情報発信などを行う「Studio +G Ginza（スタジオ プラスジー ギンザ）」が出店する。

　銀座初出店は、7階に柿安本店（三重県桑名市）の新業態店となる松坂牛と高級黒毛和牛料理「柿安　銀座店」、8階に大庄（品川区）の和食「ととや市場 結」、11階にソイエスコーポレーション（中央区）の和食ダイニング「隠（おん）」、12階にレストラン鎌倉山（神奈川県鎌倉市）の「ローストビーフの店 鎌倉山　銀座店」など。そのほか、9階には台湾で約70店舗を展開するナチュラルフード（中央区）の薬膳火鍋「天香回味（テンシャンフェイウェイ）」、10階には東京皆美（島根県松江市）の和食「郷土・松江の味　銀座皆美 家伝鯛めしと創業120年のおもてなし」が、それぞれ出店する。

　同ビルの運営・管理マネジメントは、銀座エリアでの都市型商業施設の開発・運営に力を入れる三井不動産（中央区）が担当。同社担当者は「H&Mをメーンに訪れる方が多いと予測される。ファッションにも食にも感度の高い方々の来店を期待する」と話す。