銀座のギャラリーで「牛展」-アーティスト8人が多彩な手法で牛を表現

都会では「食」としてのイメージが先行するが「動物」としての牛の魅力を知り、身近に感じてもらいたいと立ち上がった8人のアーティストによる多彩なアートで表現した作品が楽しめる

都会では「食」としてのイメージが先行するが「動物」としての牛の魅力を知り、身近に感じてもらいたいと立ち上がった8人のアーティストによる多彩なアートで表現した作品が楽しめる

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 バートックギャラリー(中央区銀座1、TEL 03-3567-0005)で来年の干支(えと)である牛をテーマにした企画展「牛展『 8人のアーティストによる牧場』」が開催されている。

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 同展代表者で、自ら絵描きとして作品を出展する涌井陽一さんは「仕事で牧場に行って牛を描いているうちに人間より大きい動物の存在感を感じた。牛乳にしろ、牛肉にしろ、『生きている牛』が日本にいるということを伝えたくなり企画した」と話す。半年の間にインターネットなどを駆使し「生きている牛」をイラストで表現できるアーティストを探した。その結果、牛にこだわりを持つ8人のアーティストが集まり、同企画の実現にこぎ着けたという。

 展示作品は、酪農経験があり現在は動物写真家として活動する高田千鶴さんの写真、紙を素材とするペーパークラフトを制作する千葉浩司さんの作品展開図と完成品、立体イラストレーターの朝森ゆきさんの粘土作品、毎年干支を描いてきたという涌井さんの墨絵など計27作品。そのほか、涌井さんが手がけた牛の体をイラストで説明する「牛の描き方」(500円)も販売する。

 来廊者の半数以上を畜産・畜農関係者が占めるなか、「今までの牛とは違った角度で表現している作品が並ぶので『牛がこんなにかわいいなんて』と新しい発見をされている方もいる」(涌井さん)という。

 開催時間は11時30分~18時15分(最終日は17時まで)。日曜休廊。今月10日まで。

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