東宝の映画興行専業の子会社であるTOHOシネマズ(中央区銀座7、TEL 03-3549-3549)は1月19日、有楽町・日比谷地区で展開する映画館名を変更すると発表した。
該当映画館は「日劇PLEX」「有楽座」「日比谷スカラ座」「日比谷みゆき座」「シャンテシネ」の5館で、それぞれ「TOHOシネマズ 日劇」(変更日=2月17日~)、「TOHOシネマズ有楽座」(同10日~)、「TOHOシネマズ スカラ座」(同3日~)、「TOHOシネマズ みゆき座」(同3日~)、「TOHOシネマズ シャンテ」(同3日~)へ変更する。
東宝は昨年3月、連結子会社である東宝東日本興行、中部東宝、東宝関西興行、九州東宝の4社を統括し同社との吸収合併を行い、これまでに地方の関連映画館名を順次変更してきた。今回の同地区内の映画館名変更に際し、同社は「さらにお客さまに愛される劇場になるためTOHOシネマズのサービスを導入し、より『進化した映画館』として生まれ変わる」とコメントする。
館名変更に伴い、同社前身「ヴァージンシネマズ」時代に考案された航空会社のマイレージプログラムを模したポイントサービス「シネマイレージ」と、インターネット上で座席の購入ができ、ピンポイントで好みの座席を選べるチケット予約システム「インターネットチケット販売『vit』」を5館で導入する。「シネマイレージ」は上映時間1分を1マイルで換算し、オリジナルグッズとの交換や映画6本を見ると1本が無料になるなどの特典を提供する。
同社広報担当者は「混沌(こんとん)としたシネマ業界で体力をつけていけるよう、更なる革新的なサービスに取り組む」と意欲的な姿勢を見せる。