今年2月に中央通り沿いにオープンした仏宝飾ブランド「モーブッサン」(中央区銀座5、TEL 03-5537-0650)が6月1日、先着5,000人の来店客に0.1カラットのダイヤモンド無料配布キャンペーンを行なった。
配ったのは0.1カラットのダイヤモンド(5,000円)の裸石。キャンペーンは同ブランドの認知力向上、新規顧客獲得が狙いで、買い控えが目立つ昨今の「不景気を吹き飛ばす明るいキャンペーン」として初めて試みた。
同店前の中央通りは早朝から報道陣やダイヤモンドお目当ての行列で混雑を見せ、朝9時のオープンと同時に約30人の先頭組が入店を許され、手続きを済ませお目当てのダイヤモンドを受け取った。一昨日の5月30日夕方から並び2番目にダイヤを手にした東京都北区の矢吹さんは「新聞で知って並ぶことを決めた。当分はお守りとして持ちたい」と喜びの表情を見せた。
行列は銀座5丁目から8丁目の中央通りから御門通りへと伸び、9時30分時点で約2,500人が列を作った。その後、外堀通りを越え晴海通りにまで延々と伸び、10時25分には「警察からの指導が入りこれ以上並べません」との警備員からの声が上がったが、「あきらめきれない組」の列が後を絶たず、列はさらに伸び続けた。結局、10時35分には正式な終了の合図が出されたが、警備側でも正式な人数を把握できず、「並んでもお渡しできるか分かりません」との弁明が加えられた。
並んだ人の約7割は女性。最後尾に並んだ女性は「今朝テレビを見てやってきた。並べばきっともらえると思うので間に合って良かった」と胸をなでおろしていた。一方、間に合わなかった女性からは「警備が甘すぎる。もう少しきちんと数えてほしい」などの苦情の声が上がったほか、「ダメと言われたら欲しくなる。諦めきれない」との声も。
同店は、同ダイヤモンドをリング(月々5,000円×10回払い)やペンダント(月々7,000円×10回払い)への加工も受け付けている。今後、ニューヨーク店とパリ店でも同キャンペーンの実施を予定している。