湘南の風物詩「白い杭」がテーマの写真展-銀座で川廷昌弘さん個展

「年齢に関係なく、海ではみな少年に帰るのだ。彼らは、僕の中にある[Boy’s summer]を呼び起こしてくれた」と川廷さん

「年齢に関係なく、海ではみな少年に帰るのだ。彼らは、僕の中にある[Boy’s summer]を呼び起こしてくれた」と川廷さん

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 キヤノンギャラリー銀座(中央区銀座3、TEL 03-3542-1860)で6月25日、写真家・川廷昌弘さんの写真展「[ Boy's summer ] -白杭の季節II-」が始まった。

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 川廷さんは大手広告代理店に勤務する傍ら、写真家として「地域の大切な資産、守りたい風景、記憶の風景を撮る」をテーマに展示や写真集の出版などの活動を続けてきた。また、企業人としても「チーム・マイナス6%」のメディアコンテンツプロデューサー、「山村再生支援センター」コミュニケーション・プロデューサーとしてなど環境コミュニケーション・デザインに積極的に取り組んでいる。

 同展は、2007年に鵠沼海岸のギャラリーで行われた写真集「白杭の季節」出版記念展の続編で、2006年~2008年に撮影された初公開作品42点を展示する。湘南の夏の風物詩である、海水浴と波乗りのエリアを分ける「白い杭」を夏の主役にとらえ、少年たちの遊ぶ風景に川廷さん自身の郷愁を投影した作品が並ぶ。

 川廷さんは「夏の記憶を焼き込む度に、いつのまにか白い杭が夏の主人公のように心に残るようになった」ときっかけを話す。「しかし、開発や温暖化の影響なのか、例年通りではない夏ばかりやって来る。(誰もが海では)少年に帰る夏は、いつまでも『絵日記の夏』であってほしい。そんな願いも込めて撮っている」とも。

 開催時間は10時~19時(最終日は16時まで)。日曜休館。入場無料。7月1日まで。

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