米・紳士婦人服専門店「ブルックス ブラザーズ」は7月26日、中央通り沿いの大型路面店「ブルックス ブラザーズ 銀座本店」(中央区銀座5)を閉店した。同店跡地には今秋、隣接する「ユニクロ銀座店」(同)の増床が決まっている。
同店は2004年11月、中央通り沿いの森永銀座五丁目ビル地下1階~地上2階にオープンし、メンズ、レディス、ボーイズのフルライン商品を展開する大型店として約5年間にわたり営業を行なってきた。ターゲットを「年齢や性別など関係なくブルックスブラザーズをライフスタイルとして共感いただける方」(同社)に据え、スーツなどの紳士服を始め、カジュアルファッション、スポーツラインに至るまで幅広いラインアップを展開してきた。店舗面積は約280坪。
同社広報担当の仲森さんはオープンから約5年間で訪れた「変化」として、ここ数年間で銀座の街に訪れる韓国や中国からの観光客の増加により、銀れんカードやタックスフリー制度を導入して対応してきたことや、ユニクロやZARAなど低価格帯のファッションブランドの銀座出店により、これらのブランドを目的とする来街者の入店が増えたことなどを挙げた。それらの要因を踏まえ、同社が目指すブランドイメージや顧客確保が年々難しくなってきたと判断し、同店の閉店に至ったという。
同店は今月16日に閉店する「ブルックス ブラザーズ 丸の内店」と統合し、来月3日にグランドオープンする丸の内仲通り沿い「丸の内パークビルディング」(千代田区)の商業ゾーン「ブリックスクエア」地下1階~地上2階へテナント出店し、丸の内地区での顧客確保を狙う。店舗面積は約220坪。