来秋より京橋3丁目で再開発-日本橋・東京駅前へのつながり視野に

建物低層部分に重層的な緑化空間を設け「大規模テナントビルとして最先端なCO2削減モデルビルの整備を行う」(写真=完成イメージ)

建物低層部分に重層的な緑化空間を設け「大規模テナントビルとして最先端なCO2削減モデルビルの整備を行う」(写真=完成イメージ)

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 片倉工業(中央区京橋3)は、同社旧本社ビルと近隣ビルの共同開発事業となる「京橋三丁目1地区」都市計画案が2010年秋に着工すると発表した。

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 対象となるのは中央通りと鍛冶橋通りが交差するブロックと、その南側に位置する2ブロック。現在、同ビル以外に東京大栄ビル、キャセイビルなどが立ち並び、延べ床面積は11万6,000平方メートル。2013年春には地上24階、地下3階建てで、事務所、店舗、交流施設、医療施設、子育て支援施設、駐車場を完備する高さ約130メートルのビル建設の竣工を予定している。

 同計画は都市再生特別措置法に基づく都市再生緊急整備地域や日本橋・東京駅前地区計画などに属するもの。具体的には東京メトロ銀座線京橋駅と連結する地下ネットワークやバリアフリーの整備、中央通り沿いの建物低層部分に緑化空間「京橋の丘(仮称)」や環境改善に取り組むセミナールーム「京橋環境ステーション(仮称)」を完備し環境対策へ取り組むほか、国際金融機能のある街づくりに向けた医療施設や子育て支援施設の導入、駐車場や駐輪場を整備し防災支援機能の強化を図る。

 地権者となる開発事業者は片倉工業、京橋開発特定目的会社、清水地所、第一生命保険相互会社、京橋三丁目特定目的会社、ジェイアンドエス保険サービスの5社で、東京建物(中央区)が開発業務を請け負う。

 東京建物広報IR担当の山口さんは「丸の内などの開発が記憶に新しいが、当計画では銀座から日本橋・東京駅前へつながるにぎわいの連続性の創出を目指す。古いビルが多いことから区域をまとめて火災などの問題へも対応する」と話す。

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