銀座・中央通り沿い「ユニクロ銀座店」(中央区銀座5、TEL 03-3569-6781)が10月2日、リニューアルオープンする。ファーストリテイリング(本社=山口県山口市)が詳細を明らかにした。
増床部は今年7月までブルックスブラザーズが入店していた隣接するビルの地上1階~地上2階部分。既存店と一体運営するものの、内部で互いに行き来する導線は設けず、入り口は別の独立店舗展開。売り場面積は以前の1.5倍以上となる700坪になる。4年前のオープン時は「銀座という日本有数のショッピングストリートに450坪を誇る店舗をオープンすることはチャレンジであった」という同社も、現在では大型店戦略を加速。同店は今秋の最重要店舗としてリニューアルオープンを迎える。
新たな試みは、同社グループ企業キャビンの主力ブランドであるフレンチカジュアル「アンラシーネ」とエレガントライン「ザジ」の銀座初出店。これまでにも全国展開を行ってきた両ブランドだが、ユニクロの兄弟ブランドとしての認知度は低く、銀座の目抜き通りに仲間入りすることで、ブランド力の向上と女性客の取り込みを目指す。
リニューアルオープンと同時に全国のユニクロ大型店92店舗で発売を開始するのは、ジル・サンダーさんがデザインを手がけたコラボライン「+(プラス)J」。カットソーやニット(3,000円~)、アウター(約1万5,000円まで)などフルライン展開し、秋冬コレクションでは女性向け500アイテム、男性向け40アイテムを取りそろえる。ジル・サンダーさんは既に自身のブランドであった「JIL SANDER」を手放していることから、本人がデザインを手がけるラインは「貴重」(同社)とも。「ミニマルで、カットやつくりなどのディテールにこだわったライン」(広報担当の青野さん)となる。
青野さんは「大型店舗用の空き物件がなかなか見つからないのが現状。あれば増やしていきたい」と今後、銀座圏内での店舗拡大も視野に入れることを明かす。
営業時間は11時~21時。