築地本願寺(中央区築地3)本堂で3月6日・7日、公開講座「食といのち」が開催される。主催は本願寺宗務首都圏センター(同)。
1958(昭和33)年に食前・食後に唱和する「食前のことば」「食後のことば」を制定した浄土真宗本願寺派では、現代日本の食を取り巻く環境の変化などに対応した食事の根底に「いのちのめぐみや大きなおかげがある」を意味する「食のことば」を今回新たに制定。これに合わせて、「『いただきます』から始まる未来」と題し、フードジャーナリストの向笠千恵子さん(第1回)を招き講座を開催。2回目となる当日は、料理研究家の辰巳芳子さんを招く。
新しく制定された「食前のことば」は「多くのいのちと、みなさまのおかげにより、このごちそうをめぐまれました。深くご恩を喜び、ありがたくいただきます」、新「食後のことば」は「尊いおめぐみをおいしくいただき、ますます御恩報謝につとめます。おかげで、ごちそうさまでした」。これまで僧侶・門徒などには広く普及していた言葉で、説明もあるという。ちなみに「多くのいのち」や「みなさまのおかげ」という言葉から感謝の気持ちを呼び起こすことを目指している。
同センター国内伝導推進部の福井さんは「食事といのちを改めて見直す機会になるのでは」と話す。開催時間は15時~16時30分。入場無料。
3回目は今月13日、東京国際フォーラム(千代田区丸の内3)で開催。タレントの高木美保さんをゲストに迎える。開催時間は14時~15時30分。入場無料。事前の申し込みが必要。