「ギンザ・コマツ」などの小売業・不動産賃貸業を展開する小松ストアー(中央区銀座6)と三井不動産(日本橋室町2)は3月16日、商業ビル「銀座コマツ計画(仮称)」(中央区銀座6)に着工したことを発表した。
2008年3月に閉店した中央通り沿いの旧ギンザコマツビルとすずらん通りに面した旧小松アネックスビルの敷地に建設予定の2棟にまたがる同ビルで、旧本館跡地には地下1階、地上12階建てビルが、旧アネックス跡地には地下2階、地上7階のビルが建設される。延べ床面積は両棟合わせて1万6,551平方メートル。
中央通り・すずらん通り・西五番街の3つの通りに面し、その立地特性を生かし建物間に連絡通路や1階に各通りを結ぶ貫通路を設け、建物全体で回遊性の高い空間を目指す。小松ストアー広報担当者は「中央通りから西五番街までビル内で行き来できるのはまれ」と話す。
核テナントには銀座2号店となるユニクロの出店が決まった。既存の銀座店は昨年10月、店舗面積2,310平方メートルへ増床したばかり。都心での大型店展開を加速するファーストリテイリング(本社=山口県山口市)の戦略の一環と見られる。
小松ストアー側の希望で「コム デ ギャルソン」によるコンセプトづくりを取り入れた一店舗の出店も決まり、「小松ストアーならではの特異性」を打ち出す。物販、食品、サービス業の出店も決まっているが詳細は非公開。コンセプトや外観デザインなどについても未定という。
竣工後の建物全体の管理・運営は三井不動産が手がける。開業は2011年秋を予定。