新橋演舞場(中央区銀座6)で4月26日より、新ばし花柳界の祭り「第86回 東をどり」が始まる。
1925(大正14)年、新橋演舞場のこけら落としとして始まった「東をどり」。新ばし花柳界の芸者衆による踊り、唄、三味線などの芸事を披露する場として年に一度開催する。150周年を迎えた第83回からは大料亭も参加し、「味の競演」と題し花柳界を盛り上げてきた。
今年初の試みは、江戸時代に芝居見物は芝居の楽しみと合わせて飲食も楽しんだことから、「菓子」「弁当」「すし」それぞれの頭文字をつないだ「か べ す」を初めて再現。菓子=松崎煎餅「東をどりオリジナル」、弁当=例年通り東京吉兆(銀座8)、新喜楽(築地4)、金田中(銀座7)などの6つの料亭の献立をもとに作る特製「松花堂弁当」のほか、自分の席で開演前や幕前に食べられる六料亭のすし折り「寿し合わせ」を用意。
会場内では昨年より販売を開始したプログラム表紙と同じ小紋柄のオリジナル扇子や芸者衆が名刺替わりに使う千社札は「毎年一番人気」(同祭担当者)のほか、「伊藤園」(渋谷区)の抹茶と「虎屋」(港区)のお菓子を若手芸者衆が振る舞う「点茶席」(お茶券=1,000円)も用意する。
開演時間は、第1部=11時~、第2部=13時10分~、第3部=15時20分~。鑑賞券は、桟敷席=7,500円、A席=6,000円、B席=5,500円、C席=2,000円。鑑賞券付きの松花堂弁当(1万1,000円~)、寿し合わせ(4,000円~)、東をどり膳(2万円)を、それぞれ前売り限定で販売する。4月29日まで。