和光(中央区銀座4)は「和光レストラン アルペッジォ」(和光別館1階)など直営レストラン3店舗を2月28日に閉店し、レストラン事業から撤退すると発表した。
赤字経営が続く同社では、昨年10月に創業以来初となる通常時の日曜・祝日営業をスタート。 同11月には銀座のシンボルとして親しまれる本館時計塔のライトアップ企画を実施するなど「新しい和光」をアピールしながら、経営再建に取り組んでいる。
アルペッジォは1988(昭和63)年、和光別館(銀座4)のオープンとともに開店。和の食材や調理法を取り入れたフランス料理をコースで提供し、ワインも豊富に取りそろえる店として親しまれたが「ここ数年は赤字だった」と広報担当者。
同時に閉店が決まったのは、2008年に開館した和光並木館(銀座4)で営業する「WAKO CAFE」(9階)と「レストラン THE WAKO」(10階)。WAKO CAFEは「気軽に立ち寄れる」カフェテリアとしてスイーツやコーヒーなどを提供。THE WAKOではコース料理を中心に記念日需要を見越してきたが、ともに「開業以来赤字が続いていた」という。
3店の閉店日は2月28日。閉店キャンペーンなどは行わず、閉店後は親会社のセイコーHD(銀座4)が各スペースの有効利用を検討する。
ティーサロン(別館2階)、チョコレートサロン(銀座4)については今後も営業を続ける。