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「角川シネマ有楽町」オープンへ-読売会館のシネカノン跡へ出店

「角川シネマ有楽町」がオープンする読売会館

「角川シネマ有楽町」がオープンする読売会館

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 角川書店(千代田区)は2月19日、有楽町に映像事業のフラッグシップ館となる映画館「角川シネマ有楽町」(千代田区有楽町1)をオープンする。

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 場所は有楽町駅に隣接する読売会館8階部分で、地下2階から6階までは「ビックカメラ有楽町店本館」が営業。同フロアでは昨年1月まで「シネカノン有楽町1丁目」が営業していたが、運営元のシネカノンと子会社CQNシネマズ(以上、渋谷区)による民事再生法の適用申請を受けて閉館していた。

 角川書店は出版と映像のメディアミックスを主幹事業とし、映画部門では製作・輸入から配給までを手がける。2008年~2009年にはシネカノンと提携し、有楽イトシア(有楽町2)内の「ヒューマントラストシネマ有楽町」(元・シネカノン有楽町2丁目)、「ヒューマントラストシネマ渋谷」(元・アミューズCQN)、「角川シネマ新宿」の3館で「角川シネマチェーン」を組織。かねてより構想のあった有楽町エリアでの公開拠点の確保に、劇場運営という形で本格的に乗り出す。

 運営は、「角川シネマ新宿」「梅田ガーデンシネマ」などのミニシアターのほか、主要都市12拠点でシネコンを運営する子会社「角川シネプレックス」(千代田区)が行う。オープンに向けて、ロビーの内装は全てリニューアルし、デジタル上映設備のアップグレード、発券システムのオンライン化などデジタル機器を新規導入した。スクリーン数は1で、座席数は257席。

 オープニング第1弾は「私の頭の中の消しゴム」のイ・ジェハン監督最新作「戦火の中で」(2月19日公開)で、第2弾は品川ヒロシ監督による「漫才ギャング」(3月19日公開)。今後も「自社製作の日本映画を中心に、洋画・アニメなど客層・ジャンルにこだわらず、有楽町として最良の番組を編成する」と角川書店映画営業局映画営業部長の水越浩司さん。

 同社は1月28日に恵比寿ガーデンシネマ(渋谷区)を閉館したが、同館のオープンとは「別事業で経営上の戦略はない」(水越さん)。近年都内で相次ぐミニシアターの閉館については、「映画に接触する媒体が多角化し、専門館化されたスタイルの劇場が淘汰(とうた)された結果」とも。

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