JR有楽町駅近くの高架下に3月3日、新橋を中心に5店舗を構える「ヒノマル食堂」の新コンセプト店「ヒノマル食堂 有楽町店」(千代田区丸の内3、TEL 03-6269-9966)がオープンした。運営は「和橋(わきょう)」(港区新橋4)。
2008年に1号店を出店したヒノマル食堂は、「食の安全・安心」を目標に純国産「薩摩がんこ鶏」の飼育や、契約農家との共同生産など国産食材の確保に力を入れ、「低価格」を売りにする居酒屋。ビジネスマンが集う「居酒屋激戦区」新橋エリアを中心に店舗を拡大してきた。
JR線の高架下で、もともと空き地だったスペースに構える同店。店舗面積は150平方メートルで、席数は座敷24席、テーブル32席、立ち飲み席28席。屋台風の射的コーナーを備えた外観に、内装も屋台風にのれんやちょうちんなどをつり下げ「縁日気分」を演出する。のれんの下は「鉄板ブース」「焼き鳥ブース」などに区切った。「お客さんには料理人の手元を見てから注文してほしい」と店長の佐藤耕一郎さん。
フードメニューは「手仕込み和牛メンチカツ」(499円)などの揚げもの、「ヒノマル特製焼きそば」(599円)、「国産牛すじキャベポン」(599円)などの鉄板もの、「大和極味鶏刺し身盛り合わせ」(980円)など。ドリンクは芋を中心に焼酎約60種(500円~)、生ビール(490円)、ハイボール(333円)などをそろえる。客単価は2,800円~3,000円。
「居酒屋は飲食を提供する以外に、人が集って絆を作る場所でもある。お客さんが『帰ってきたよ』と言える店にできれば」と佐藤さん。東日本大震災の影響で混乱していた物流は「15日くらいから復活してきた」という。
現在は節電対策として、11時30分~翌1時に時間を短縮して営業している。