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銀座で冒険写真家・石川直樹さん作品展-ポリネシアの生活写し出す

「コロナ」より(撮影=石川直樹)

「コロナ」より(撮影=石川直樹)

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 銀座ニコンサロン(中央区銀座7、TEL 03-5537-1469)で4月27日、写真家・石川直樹さんの土門拳賞受賞作品展「コロナ」が始まった。

会場の様子

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 石川さんは1977(昭和52)年東京生まれ。2000年に北極から南極までを人力で踏破し、翌年にチョモランマに登頂、最年少(当時)で7大大陸最高峰登頂を達成した。人類学、民俗学に関心を寄せ、移動、旅などをテーマに「POLAR」(リトルモア)、「大地という名の食卓」(数研出版)などの作品を発表。東京芸術大学大学院美術研究科修了。

 写真界の「直木賞」として知られる第30回土門拳賞を受賞したのは、ポリネシアの島々を10年にわたって撮影した作品をまとめた「CORONA(コロナ)」(青土社、2010年)。日本の北と南の島々を写した「ARTIPELAGO(アーキペラゴ)」(集英社、2009年)に続くシリーズで、舞台をハワイ、イースター島、ニュージーランドを結ぶ三角圏ポリネシア・トライアングルへと移したもの。

 会場では、ヌクヒバ島の聖地に立つ巨大な岩体、石像ティキ、黒潮の大マグロなど、ポリネシアで生活する人々の生活を写し出す作品を一堂に公開。島々の有機的なネットワークを探り出す。

 土門拳賞は毎日新聞社が主催する写真賞で、プロ・アマ問わず前年1月から12月までに発表された写真集、写真展から最も優れた写真家をたたえる。石川さんについて、今回選考委員を務めた写真家の内藤正敏さんは「文化人類学をベースにした無限大の目と、現場に行って土地のヒダヒダに入っていく動物的な目という、二つの異なる目を使って写真を撮っているように見える」と評している。

 同作は今後、大阪ニコンサロン(大阪市北区)での展示を経て、土門拳記念館(山形県酒田市)で展示・保存される。

 開館時間は10時30分~18時30分(最終日は15時まで)。入場無料。5月10日まで。

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