「クリエイションギャラリーG8」(中央区銀座8、TEL 03-3575-6918)で5月31日、「JAGDA新人賞展2011 大黒大悟・高田唯・天宅正」が始まった。
日本グラフィックデザイナー協会(以下JAGDA)が会員作品集の出品者から39歳以下を対象に作品の質の高いデザイナー数人に授与する「新人賞」を紹介する同展。1983(昭和58)年の創設以来、これまでにサイトウマコトさん、原研哉さん、佐藤卓さん、佐藤可士和さんなど日本デザイン界を代表するクリエーターを多数輩出し、デザイン・広告関係者の注目を集めてきた。
29回目となる今回は、対象会員233人の中から大黒大悟さん、高田唯さん、天宅正さんの3人を選出。会場ではそれぞれの受賞作品と近作など、ポスター、小型グラフィックを中心に約80プロジェクトのデザインワークを紹介する。
1979(昭和54)年広島生まれの大黒さんは、原デザイン研究所を経て今年「大黒デザイン研究室」を設立。ポスター、小型グラフィック、シンボルマークなど作品ジャンルの幅広さや多様さが特徴で、ろうそくの光をデジタルネオンに見立てた良品計画の「X’mas世界キャンペーン」用の映像などが高い評価を受けた。
1980(昭和55)年東京都生まれの高田さんは2007年に「オールライト工房」を設立し、同年、紙にフォーカスした雑貨店「PAPIER LABO.」(渋谷区)の設立にも参加。デザイン書籍「紙と活版印刷とデザインのこと」のブックデザインやネイルサロン「cucuru」のロゴなど小サイズの作品に注目が集まった。
天宅さんは1978(昭和53)年兵庫県生まれ。2007年にデザイン会社「ドラフト」に入社し、プロダクトデザインを手掛ける「D-BROS」に所属。リンゴと洋ナシをモチーフにしたメモ用紙「KUDAMEMO」などの作品が認められた。
関連イベントとして6月14日19時10分~、受賞者3人とアートディレクターの有山達也さんが出演するトークサロンを開く(入場無料、要予約)。
開催時間は11時~19時。日曜・祝日定休。7月1日まで。