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築地で気鋭アーティスト・タムラサトルさん新作展-延々回る立体作など

全長2メートル60センチの大型作品「’A’Machine」

全長2メートル60センチの大型作品「’A’Machine」

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 築地の現代美術ギャラリー「Takuro Someya Contemporary Art」(中央区築地1、TEL 03-6278-0136)で現在、モーターや電球を使った立体制作などで知られる気鋭アーティスト・タムラサトルさんの新作展「A マシーン」が開催されている。

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 タムラさんは1972(昭和47)年栃木県生まれ。1995年に筑波大学芸術専門学群を卒業。以来、「何の背景も持たない思想的に真っ白な作品」を目指して「意味の破壊」を一貫したテーマに、アーティスト活動を続けている。

 初期の代表作はクマが路面を後退する立体作品「Standing Bear Go Back」や、映像作品「最終的に、洗濯機が燃える」など。今年はビームス直営ギャラリー「B GALLERY」(新宿区)を会場に、電球100個がともる「100の白熱灯のための100のスイッチ」を発表。デザイン性の高さにも注目が集まった。

 同展では、タムラさんが昨年に小山市立「車屋美術館」で発表したチェーンを使ったマシンシリーズから新作5点を紹介。会場では、「A」「B」「Z」「星」「ハート」のそれぞれの記号をかたどったチェーンが、ミシミシという摩擦音や油のにおいを放ちながら延々と回転を続けている。

 同スペーススタッフはチェーン作品が回転し続ける姿について「『マシンとは何か』という概念を、とても『無意味なもの』として私たちに認識させてくれる」と話す。

 営業時間は12時~19時。日曜・月曜・祝日定休。6月25日まで。

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