銀座ニューメルサ(中央区銀座5)8階に6月8日、そば粉のつなぎに海藻を使った越後の「へぎそば」を提供する「越後 長岡小嶋屋」(TEL 03-6280-6516)がオープンした。
へぎそばは「へぎ」と呼ばれる木製の器に盛りつけたことに由来する新潟県魚沼地方のご当地グルメ。海藻フノリをつなぎに用い、器にはそば一口分を束にして盛りつけるのが特徴。
長岡小嶋屋は、新潟県中魚沼郡で小林重太郎さんが創業した「小嶋屋」を受け、店主の五男・信雄さんが1965(昭和40)年に開業。現在までに今回の新店を含めて8店舗を展開し、百貨店などでのギフト用の乾麺・生麺販売も手掛ける。
同店は、「そば屋は男性の利用がほとんど。そばをヘルシー食の一つとして、『銀座の大人の女性』を満足させたい」(長岡小嶋屋の全社販売促進担当根岸寿彦さん)と新たに開業した新コンセプト店。店舗面積は約37.5坪で、席数は50席。「渋谷西武SEED」などで知られる飯島直樹さんが店舗デザインを手掛け、パーティションには金属を、テーブル、椅子などには天然木を用いて「シックな和モダン」をテーマに仕上げた。
メニューはへぎそばやそば料理をアレンジし、少量多品目の料理を提供するコース料理を中心に、新潟の旬の魚や同県産食材を用意。ドリンクでは新潟ブドウ農園産のワイン、地元酒蔵の「飲むみりん」をベースにしたオリジナルカクテルなど、健康・美容をテーマに女性向けメニューを取りそろえる。
コースは、品数の多さが特徴の「花籠コース」(2,520円~)、ソバの実、粉、芽、麺など全ての品目にソバを用いた「蕎麦遊膳」(3,990円~)など。地魚と野菜の天ぷらとをセットにした「越後名物 天へぎそば」(1,575円)も用意する。客単価は、昼=1,800円~2,000円、夜=3,500円~4,000円。
根岸さんは「銀座は老舗が多く飲食店の数もレベルも日本一。その中で息長く多くのお客さまに愛され続ける店になれれば」と話す。
営業時間は11時~15時、17時~22時。