ギャラリー椿GT(中央区京橋3、TEL 03-3281-7808)は10月16日より、小出正義個展「STRANGE GUITAR」を開催している。
小出正義さんはグラフィックデザイナーで、1988年から「BONSAI GUITAR」の名で30センチほどの長さのギターを作ってきた。スケッチをもとにMacでデザインを施し、ギターのボディ材には桜を使用。パーツは通常の大きさのギターに用いられるものを小さく削っている。弦にはテグスとエレキギター弦を用い「少しなら音も出る」(小出さん)という。ギターは六本木のライブハウス「Abbey Road」、青山の「ブルーノート東京」などに展示された。
今回で10回目を数える個展のテーマは「芸術家がオーダーしたギター?」。「歴代のアーティストが自分にギターをオーダーしたら、どんなギターを作るか」というコンセプトで、ダリ(写真)、ボッティチェリ、バスキア、ピカソ、ガウディーなど、30作品を展示。
ギターを作り始めた経緯について小出さんは、「好きなミュージシャンが亡くなった時、心に穴が開いたような喪失感があり、彼への思いから彼が使っていたギターを作ったのがきっかけ」と話している。小出さん自身もギターを弾き、好きなジャンルは「ブリティッシュ・ブルース」だという。
開催時間は11時~18時30分。最終日は17時まで。入場無料。10月21日まで。