銀座・高知県のアンテナショップ「まるごと高知」(中央区銀座1、TEL 03-3538-4367)でこの夏PR大使を務めた「カツオ人間」が任期最終日の8月31日、多くのファンに惜しまれつつ大使退任のセレモニーに臨んだ。
カツオ人間は、ふんどし姿の胴体にカツオの頭部をそのまま載せた独自の風貌が持ち味の高知県のご当地キャラクター。創業1周年を迎えたまるごと高知では、「高知といえばカツオ」(高知県地産外商公社総務企画課主任・広報担当の野戸さん)との狙いでカツオ人間をPR大使に任命し、8月の1カ月間限定で高知の魅力を紹介してきた。
活動は週末の店頭を中心に、地下鉄銀座駅構内や東京タワーなどへも「出張」。独自の風貌が大きな話題を集め、テレビやネットでの番組出演も果たした。店頭では、カツオ人間が登場すると「入り口をふさぐほどの人だかり」ができ、PR大使としてのツイッターのフォロワー数は1カ月で5000人以上へ。関連グッズは1カ月で、ぬいぐるみ200個、根付け700~800個を売り上げたという。
退任式では、高知県地産外商公社代表理事から感謝状を贈呈。今後は「まるごと高知」を応援するサポート会員「関東海援隊」のメンバーに加わる。退任について、カツオ人間は「明日から普通のカツオ人間に戻ります」とコメント。退任式が行われた店頭では、カツオ人間を一目見ようと集まったファンで人だかりができ、お辞儀する姿、振り返る姿など、カツオ人間の一挙一動に「かわいい」などの歓声が上がった。
野戸さんは「東京で人気者になってくれてうれしい。カツオ人間を通してファンの方など高知を訪れる人も増えると思う。1カ月働きっぱなしだったので、しばらく休んでもらい、今後も高知で輝いてほしい」とエールを送る。