クリエイションギャラリーG8(中央区銀座8、TEL 03-6835-2260)で8月30日、イラストレーター178人が出品する合同展「スマイル」が始まった。
主催は東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)。TISはイラストレーター同士の情報交換や情報発信などを目指して1988(昭和63)年に発足。安西水丸さんが理事長を務め、現在の会員数は220人(2011年2月現在)に上る。
TIS展は1989年から、テーマ、素材、業態などに変化をつけながら実施。G8での展示は1995年から続く恒例企画で、17回目を迎えた今回は「(今年は)大変な状況の中、音楽やスポーツに力をもらった。今度はイラストレーションでくつろいでほしい」との思いで、「スマイル」をテーマに展開する。
参加するのは、「ぴあ」の表紙絵で知られる及川正通さん、TIS設立者の1人でもある宇野亜喜良さん、「ダンキンドーナツ」「チェリオ」などの広告イラストを手掛けたスージー甘金さん、クリエーティブ集団「エンライトメント」代表のヒロ杉山さん、絵本作家のいしかわこうじさん、漫画家本秀康さんなど、178人。
会場では、バストショット、動物がモチーフのもの、物語絵風など作品のテイストに合わせて作品をレイアウト。作品は全て木材のフレームに収まる30センチの正方形サイズで、アクリル、水彩、スプレー、コラージュなど多彩な表現方法も見どころ。
9月27日には関連イベントとして、日本テレビの演芸番組「笑点」大喜利メンバーの林家たい平さんと、イラストレーターのほかライター、装丁デザイナーとしても活躍する南伸坊さんによる「クリエイティブサロン」も行う。19時10分~20時40分。入場無料。要予約。
G8広報担当の小高真紀子さんは「毎年恒例のTIS展は、子どもから大人まで、幅広い世代の方々に楽しんでいただける企画。1点3万5,000円で原画の販売も行うので、(手元に置いて)イラストレーションをより身近に親しめるのでは」と話す。
開催時間は11時~19時。日曜・祝日定休。9月30日まで。