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築地に大阪ずしの老舗「八竹」-原宿から移転、大ぶり茶巾ずしも

ショーケースには、茶巾ずし、押しずしなど大阪ずしのサンプルが並ぶ

ショーケースには、茶巾ずし、押しずしなど大阪ずしのサンプルが並ぶ

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 茶巾ずし、押しずしなど「手土産」利用にも親しまれた大阪ずしの老舗「原宿八竹(はちく)」が築地に拠点を移し、9月1日に「築地八竹」(中央区築地2、TEL 03-3524-1189)としてオープンした。

原宿店から看板を引き継いだ「築地八竹」

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 八竹は、関西ですし店に務めた先々代が上京し、1924(大正13)年に人形町に創業した大阪ずしの老舗。昭和30年代に四谷に移転し、1969(昭和44)年には原宿に再度移転。2年後に四谷店をオープンし、先代にあたる兄弟がそれぞれの店を法人化した。現在原宿八竹の代表を務めるのは1964(昭和39)年生まれの和田昌弥さんで、創業から数えると3代目にあたる。

 原宿店は、明治通りの拡幅工事に伴って8月14日に閉店。築地市場にも近いことから同所への移転を決め、仕込み場と売り場を併設した新店「築地八竹」をオープンした。

 売り場面積は約10坪。ファサードは「外から作っている様子が見えるように」と全面に引き戸を採用し、厨房はガラスのパーテーションで仕切った。砂の壁面に、外看板、ショーケース、テーブルなどは原宿店のものをそのまま使い、「原宿時代のイメージ」を引き継ぐ。

 ショーケースには、シイタケ、カンピョウ、キクラゲなどのまぜご飯にハス、アナゴ、エビを盛り込み錦糸卵で包んだ大ぶり「茶巾ずし」(2コ入り840円)を看板商品に、おしんこや穴子などの巻物、押しずし、バラずしなど大阪ずしを並べる。

 原宿では「手土産」としても親しまれた同店。オープンから2カ月を経て、「ご近所さんの来店が増えた」という。和田さんは「新しい場所で店がどうなってくれるのか、様子を見つめていきたい」と話す。

 営業時間は10時~17時。火曜定休。

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