「Do It Yourself(自身で作ろう)」をテーマに、湯たんぽを座面に見立てたスツールなどカスタムされた日用品150点を一堂に並べる展覧会「D.I.Y. DEPT. GOOD LIFE STORE」が11月11日、イベントスペース「@btf」(中央区勝どき2、TEL 03-5144-0330)で始まる。
カスタムペインターの倉科昌高さんと、造形グループGELCHOP(ジェルチョップ)の2組展第2弾。2009年に2組が初開催した「D.I.Y.」が好評だったことをきっかけに、@btfでは2組の作品を常設展として紹介するようになった。今回は、これらの作品を収録した作品集「D.I.Y.DEPT.」の出版を記念して、これまでの人気作品に新作約100点を加えた約150点のカスタムグッズを3階全フロアを使い一気に紹介する。
トンカチやローラーなど道具類にスポットを当てた前回に続き、今回は「生活用品」に着目。会場には湯たんぽをスツールにカスタムした「Hot Stool」(3万9,900円、GELCHOP)や、座椅子に黒とオレンジの有機的なモチーフを大胆にペイントした「mini座椅子」(2万8,000円、倉科さん)など、「あくまもで使用を前提に制作した」というカスタム日用品が並ぶ。
倉科さんはイラストレーターを経て1993年からヘルメットなどへのペイントをスタート。現在は「置かれる場所や使う人を想像して、ちょっと楽しくなるように」(倉科さん)とバケツ、シャベル、ボーリングピンなどあらゆる立体物にペインティングを施す。
モリカワリョウタさん、オザワテツヤさん、タカハシリョウヘイさんの3人から成るGELCHOPは、「既製品を材料に、『カタチ』や『意味』を変える作品」(GELCHOP)作りが特徴。アート、デザイン、クラフトの分野にまたがって、パブリックスペースのアートワークやオリジナルプロダクトなどを中心に活動する。
同展について、@btfショップマネジャーの茅島さんは「今回はホームセンターでいえば、1フロア上がって道具売り場から生活用品売り場に移動してきたイメージ」といい、「生活用品に手を加えると、やった分だけ人は自由になれる」と話す。
開催時間は11時~19時(火曜は13時~)。月曜・祝日定休。12月8日まで。