銀座通り・晴海通りで11月25日、銀座初の本格的なイルミネーション「GINZA ILLUMINATION 希望の翼」が始まった。「震災復興支援」をテーマにした同企画は、全高3.9メートルの翼型オブジェ35体を銀座通り1丁目から8丁目と、晴海通り数寄屋橋から銀座4丁目までの約1.2キロメートルにわたって設置するもの。
ソニービルで行った点灯式には三浦知良さん、長谷川理恵さんの姿も
主催はシャネル、アルマーニ、エルメス、LVなど銀座にショップを構えるラグジュアリーブランド13社からなるギンザ インターナショナル ラグジュアリー コミッティ(通称GILC)と、全銀座会、銀座通連合会。GILCは銀座の認知向上と活性化を目的に2002年に設立し、これまで毎年秋にジャズ・フェスティバルなどを実施してきた。
今年は東日本大震災を受けてイベントの開催を早々に見合わせ。一方で銀座では節電対策の影響で中央通り(通称、銀座通り)のネオンが消え、「元気のなくなった街の象徴とも言われた」(銀座イルミネーション事務局担当者)。今回の企画は「震災復興支援として、日本の代表的な繁華街である銀座から明るい話題を発信したい」との思いで6月に立ち上がったものだという。
オブジェは高さ3.9メートルの翼型で、表参道イルミネーションなどを手掛ける長谷川喜美さんがデザイン。翼の形によって「夢」「愛」「絆」など6種があり、中心の球体には気仙沼と陸前高田の小学生たちが「みんなが笑顔になる未来」をテーマに描いた絵をレイアウトする。球体と翼部分が光る仕組みで、LED照明を使って点灯期間・点灯時間を短縮することで電力消費を抑えた。
オブジェは全部で35体あり、銀座1丁目から8丁目までの銀座通り沿いに30体、晴海通りの数寄屋橋交差点から銀座4丁目交差点付近までに5体を配置。銀座通り、晴海通りで本格的なイルミネーションを展開するのは今回が初となる。
また期間中はGILCに加盟する各店舗内に募金箱を設置。集まった支援金は日本ユネスコ協会連盟の「東日本大震災子ども支援募金」に寄付する。「銀座に集う人々に子どもたちが描いた復興への願いを届け、募金やメッセージが被災地のみなさんが未来への一歩を踏み出すきっかけになれば」(全銀座会代表幹事の小坂俊幸さん)
点灯時間は15時~24時。12月25日まで。