銀座エリアの町会・通り会・組合・任意団体などで構成される全銀座会は1月31日、中央通りを中心に15カ所への防犯カメラの設置を終え、報道陣に披露した。
防犯カメラの導入は2010年度から。導入費用は東京都と中央区の助成金制度で賄い、地元町会なども費用の一部と月々の通信費を負担する。エリア内では2007年から警備員による巡回パトロール「銀座ガイド」を実施しており、カメラの導入によってさらなる防犯体制の整備・強化を目指す。
今回は、銀座1丁目~8丁目の中央通り(通称、銀座通り)沿いに6基、飲食店が密集する6~8丁目に12基、計18基を15カ所に設置した。銀座通りの6基と7~8丁目西側の3基は360度撮影可能な全方位カメラを、それ以外の地区には小型カメラを配置。撮影した画像は高速無線通信「WiMAX(ワイマックス)」を利用して銀座地区防犯対策推進協議会本部に送信し、録画・管理する。
銀座通り沿いの6基には無線スピーカーも併設。週末の歩行者天国開始・終了時にアナウンスを行うことで歩行者と車両のトラブル回避を狙い、災害時の誘導、イベント開催時のアナウンスなどにも役立てるという。ポールは街路灯と同じような形状と色合いにして街の景観に溶けこむように配慮した。
「自分たちの街は自分たちの手で守りたいという思いからスタートした事業。国際都市・銀座として、将来に備えていきたい」(全銀座会)