ソニービル(中央区銀座5、TEL 03-3573-2371)1階エントランスホールに4月9日、赤・だいだい・白・緑などの色とりどりのカーネーション約2200本がお目見えした。
昨年5月より、同ビルが主催し季節の花を「いち早く」紹介するシリーズ企画「Ginza Flower Letters」の一環。第5弾となる今回は、「母と子の絆」をテーマに5月13日の「母の日」に出荷最盛期を迎えるカーネーションを取り上げ、多種多様な国産カーネーション全34種をフラワーボックスで紹介している。
カーネーションは、南ヨーロッパ、西アジアが原産のナデシコ科。周年花を咲かせるが、主に4~5月、11月に旬を迎える。国内外で栽培され、「国産のカーネーションは品質の高さで評価されている」と眞鍋農園(香川県)の眞鍋光裕さん。
ホール中央にはドヌーブ、マーロなどのピンク系、エクサリアの赤色、シルクロード、シベリアなどの白色、リバティの黄色など約10色のカーネーション約2000本を展示。グリーン系のカーネーション「プラドミント」や、眞鍋農園が開発した国産品種「ミナミ」などの珍しい品種も並ぶ。
そのほか、宮城県名取市「名花園」のカーネーション約200本も特別展示。同園は1957(昭和32)年よりカーネーション栽培を続け、現在は2代目丹野牧夫さんが13品種を栽培する。東日本大震災では栽培用の木造ハウスのガラスが損傷するなどの被害を受けたが、今年はガラスの張り替えを予定し、栽培を続けていくという。
今月14日・15日には、先着200組の親子にカーネーションの花束を進呈する関連企画も予定する(各日13時~)。
「今年は冬が寒かったので開花が遅れ気味だったが、これから暖かくなって次第に開花が進んでいくと思う。カーネーションは色が豊富で日持ちがする花。いいものを作って喜んでもらいたいという思いで栽培しているので、この機会に楽しんでもらえれば」と眞鍋さん。
開催時間は11時~19時。今月15日まで。