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タサキ銀座本店に巨大な桜のオブジェ-チャリティープロジェクトで

約5000本の桜を生け上げた「水際にて」には約450人が鑑賞に訪れた

約5000本の桜を生け上げた「水際にて」には約450人が鑑賞に訪れた

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 24歳で花道みささぎ流家元を襲名した気鋭華道家・片桐功敦さんが手掛ける「桜一色のいけばな」を展示するチャリティー企画が現在、「TASAKI銀座本店」(中央区銀座7、TEL 03-3289-1111)で開催されている。

地下1階では青空の写真と台座に桜を植えた作品を鑑賞できる

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 片桐さんは1973(昭和48)年大阪生まれ。1998年に大阪府堺市の流派花道みささぎ流家元を襲名後、後進の指導に当たりながら独自のいけばな作品を次々と発表。特に「桜一色のいけばな」シリーズは10年以上にわたって取り組むテーマで、昨年はその「集大成」として、数万本の彼岸桜を滝に見立てて生け上げた「泉/滝」が大きな話題を集めた。

 「神戸での震災も経験した」TASAKI(神戸市中央区)が、「今被災地で復興に向けて頑張っている全ての方々を応援したい」という思いで昨年から取り組む東日本大震災チャリティープロジェクト「MAGOKORO JAPAN」の一環として開催。本店5階ギャラリーを会場に、「3部作」形式で桜のみを使ったいけばな作品を展開する。

 「水際にて」と題した第1部は、約5000本の桜を組み合わせて立体造形を作り出した。室内中央に一点を大きく配したシンプルな作品で、ピンク色の塊が独特の存在感を発揮。老若男女約450人が立ち寄って鑑賞し、店内に置かれたメッセージカードに書き込む姿も見られた。同展は4月10日で終了し、今後は別種の桜を使って異なる「生命感」「躍動感」を表現する2部、3部を順次展開していく。

 展示用の桜はルミネ有楽町店の桜展示でも活躍したプラントハンター、西畠清順さん率いる「花宇」が育成、採取したもの。第2部では、「水場」に見立てたスペースに枝垂桜(しだれざくら)を使った生花を展開。「花だけでなく、花の美しさや影にも意識を促す作品」といい、「第1部のダイナミックな作品とは対照的な静の世界をお楽しみください」(片桐さん)と話す。

 併せて地下1階特設ギャラリーでは、写真家みなもと(=さんずいに首)忠之さんによる青空の写真と、左官職人久住有生(くすみなおき)さんが手掛けた土の台座に桜の苗木を植えたアート作品も展示。期間中はオリジナルチャリティージュエリー「ベビーパールブレスレット」も店頭で販売し、売上金を被災地に桜を植樹する活動を行う「桜ライン311」へ寄付する。

 開催時間は11時~19時30分。第2部「水鏡澄み」は今月14日~22日。第3部「桜雨降る」は同26日~5月6日。いずれも入場無料。

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