女性向けオーダーメードスーツの専門店「リリーラピスラズリ銀座本店」(中央区銀座4、TEL 03-3562-2055)が6月20日、オープンした。
店主は古田島智佳さん。大学時代にイギリスへ留学し、「本場でのスーツの仕立てや着こなしに触れた」という古田島さん。帰国後は人材コンサルティング会社に務め、自身でもスーツを常用。日本でのスーツスタイルに疑問を抱く一方で、仕事を通して「スーツ姿の第一印象は採用を左右する」と感じてきた。
「女性用スーツは男性用と比べて扱いが少なく、価格も二極化している」と古田島さん。「女性は体形が幅広い。着やせ効果や細かいこだわりに対応できるテーラーがあれば」との思いが膨らみ昨年独立。それまで趣味として蓄えてきた知識に加え、縫製工場などでスーツ仕立てのノウハウを学び、同店オープンにこぎ着けた。
場所は中央通り沿いの銀座シルクビル6階で、店舗面積は約30坪。店内はシャンデリアや猫足テーブル、ソファなど「ヨーロッパ調」の雰囲気に仕上げ、トルソーと生地見本なども置くゆとりある空間が特徴。「スーツ選びは悩むもの。ソファに座って、落ち着いてゆっくり検討していただければ」
スーツはデザイン、サイズなどに加えて、丈、エリの幅、ポケットの位置など細かいオーダーを受け付ける。生地は用途・季節に合わせて約150種類を、ボタンは約30種類を用意。「見えないオシャレを楽しんで」と裏地の品ぞろえにも力を入れ、パステルカラー、花柄、マカロン柄、レースなど約50種類を扱う。
コアターゲットは「30~40代のキャリアウーマン」で、セットアップスーツ2点(ジャケット、スカート OR パンツ)での中心価格帯は7万円~10万円。20代女性などに向けて、3万7,500円(セットアップスーツ2点)でのオーダーパターンも用意する。
「スーツは非言語表現。前職を生かし、転職時には業界に合わせたスーツのアドバイスもしていきたい。最高峰のスーツと言われるように、デザイン性、着こなしを追求しながら、スーツで遊ぶ楽しさも伝えていければ」と古田島さん。
営業時間は10時~20時。8月から火曜定休。