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銀座に養殖業者直営のうなぎ専門店「鰻菜詩」-丑の日はすでに満席

黒をベースに落ち着いた雰囲気に仕上げた地下1階の店内

黒をベースに落ち着いた雰囲気に仕上げた地下1階の店内

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 銀座に6月26日、浜名湖のウナギ養殖業者が直営するうなぎ料理店「鰻菜詩(うなしー)GINZA」(中央区銀座5、TEL 03-3572-5355)がオープンした。

白焼きとかば焼きを組み合わせた鰻菜詩重(3,400円)

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 経営は浜名湖鰻製造所(静岡県湖西市)。同社は昨年プランタン銀座本館7階にうなぎを盛り込んだフュージョン料理店「ル・ウナ・シー」を出店したが、今年5月で閉店したのを機に店を引き継ぐ形で再出店。自社養殖ウナギを使った料理を主力に、浜名湖周辺地域の魚介、肉、野菜を使ったメニューも展開する新業態となる。

 場所は並木通り沿いの「銀座テーラービルディング」地下1階・地下2階。地下1階はオープンキッチンスタイルで、厨房とカウンターの間には匂い対策として透明のガラス壁を設置する。天井の梁(はり)などもともとの構造を生かした内装が特徴。地下2階には個室を設け、「より落ち着いた」雰囲気に。フロア面積は各27坪。席数は1階20席、2階26席。

 ウナギは状態によって蒸し時間を調整し、500度の備長炭で焼き上げる。かば焼き、白焼き、塩焼き(以上1,800円)、西京焼き(2,000円)などで提供。鰻重(うなじゅう)は肝吸い付きで、松・竹・梅の3種(3,400円~6,500円)を用意する。ひつまぶし、白焼きとかば焼きを組み合わせて提供する鰻菜詩重なども。

 ほかに浜松市のブランド豚「遠州夢の夢ポーク」の炭火焼き(600円)、静岡茶アイス(450円)、三ヶ日の温州みかんを使ったシャーベット(450円)などのご当地食材の提供にも力を入れる。ドリンクメニューは、ソムリエが選んだ「うなぎに合うワイン」(グラス800円~)を中心に、ビール(680円)、焼酎、日本酒、梅酒などをそろえる。

 客単価は、ランチ=3,500円~3,800円、ディナー=1万円程度。

 ウナギ市場では近年、養殖に必要なシラスウナギの不漁で仕入れ値の高騰が続いているが、同店では「自社の養殖ウナギを提供しているので、コストは比較的抑えられていると思う」とPRマネジャーの松伊望さん。一方で稚魚の価格は昨年と比べて「2倍から2.5倍」といい、「(価格は)頑張って抑えているが、影響を受けざるを得ないことも出てくると思う」とも。

 7月27日の土用の丑(うし)の日を目前に控え、「この日を目指して1カ月前に店を開いた。当日は昼の部、夜の部とともに予約はすでに満席。勝負の一日になる」と松伊さん。同日より弁当の販売も始める。「当店を通して浜名湖ウナギ、浜名湖ブランドをもっと知ってもらえれば」

 営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~22時(土曜・日曜・祝日は21時30分まで)。

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