国内外のデザイナー7組が、連日1日1点のみを展示・販売する期間限定ギャラリー「MONOCO GINZA GALLERY」(中央区銀座4)が現在、銀座4丁目にオープンしている。
「upsetters architects」が手がけた会場デザイン
主催は今年4月にオープンしたデザイン雑貨の会員制ECサイト「MONOCO(モノコ)」。これまで個人輸出のためのプラットホームなどを手掛けてきた「フラッタースケープ」(渋谷区)が運営するサイトで、雑貨からアパレル、家具まで国内外のデザイナーが手掛ける「一点物」を中心に紹介。会員に1日1商品を取り上げたメールマガジンを配信し、同商品を日数限定でウェブ販売する独自スタイルが特徴で、これまで紹介したデザイナーは約250人、会員は4万人に及ぶ。
場所は銀座のオーダーメードギフト専門店「Yr.style(ユアスタイル)GINZA」1階。同店を運営するMACスタイル(台東区)では1階を「展示スペースにしたい」との思いがあり、今年7月にMONOCOへコラボを打診。約1カ月間の急ピッチで企画を練り上げてきた。
会場ではスペースを囲むように木製ファサードを配置。黒系の壁面にロゴを配したシンプルな内装で、中央に展示台を置いて作品をレイアウト。会場デザインは「upsetters architects」が手掛けた。併せてiPhoneの紙製エコ・スピーカーやヨット型たわしなどのデザイングッズ約20ブランドを扱う「ミュージアムショップ」も併設する。
作品を展示するのは、「ケイコとマナブ」の表紙でも知られる「KACCHI WORLD」、だるま型の一輪挿しなどを手掛ける「FormlessDesign」、影絵をモチーフにしたキッチン雑貨を展開するイスラエル発「Artori design」、ウズラやイカなどの標本を独自の世界観で作り出す冨田伊織さんなど、7組。
母親が集めていた食器に絵を描き加えたシリーズで知られる独・CAROLIN LOBBERTさんは、日本陶器メーカー「NAGAE」とのコラボラインを展示販売。NYのプロダクト企業「Holstee」のマニフェストで、内容とデザインの美しさからネットで話題となったポスター作品も紹介する。
「MONOCOでは、デザインの力でもともとの機能が最大限に引き出しされような作品を扱っている」と、社長の柿山丈博さん。「デザイナーとユーザーを直接つなぐECサイトとして、ユーザーの単調な毎日が衝撃のある毎日へと生まれ変わるようなデザイン力のある商品を届けていきたい」
営業時間は11時~20時。期間中無休。9月9日まで。