アートユニット「現代美術二等兵」の20年の活動を振り返る記念展「駄美術20年史」が12月1日、イベントスペース「@btf」(中央区勝どき2、TEL 03-5144-0330)で始まった。
共に大阪出身で、京都市立芸術大学彫刻専攻を卒業した籠谷シェーンさん、ふじわらかつひとさんから成る同ユニット。「お菓子に駄菓子があるように、現代美術にも『駄美術』があっていいのでは」と、美術に「笑い」を盛り込んだ誰もが楽しめる作品作りに着手。絵画、彫刻、写真などジャンルにこだわらず、2人が作品を持ち寄って発表し、2004年には「GEISAI#6」で審査員特別賞、スカウト審査員賞を受賞した。
1992年から展示を始め、今年で活動20周年を迎えた2人。これまでの活動を振り返る同展では、過去20年分の作品を一挙に公開。招き猫に千手観音のようにたくさんの手を取り付けた最新作「千客万ライライ」(ふじわらさん)、こけしに鉄アレーという「付加価値」を付けた「こけしアレー」(籠谷さん)など約200点を時系列順に並べ、エピソードとともにその歩みを紹介する。
ほかに、テディベアを思わせる目と鼻と口のパーツをあらゆる空間に取り付けることで空間全体を作品とする「テディ○○」(ふじわらさん)をモチーフに、アーティスト・クリエーターが手掛けたコラボ写真展「テディ◯◯展」も併催。参加メンバーは森村泰昌さん、明和電機、田中知之さん、青木克憲さんなど14人。
今月22日15時から、籠谷さんとふじわらさんによるトークショーも開催する。参加には申し込みが必要。申し込む方法などはホームページで確認できる。
「タイトルと作品をセットにして面白さが伝わってくるものも多い。会場で作品のサイズ感や素材感も感じながら楽しんでもらえれば」とバタフライ・ストローク・辻さん。
開催時間は11時~19時。月曜・火曜・祝日定休。今月22日まで。