デジタル技術を使って180年前の色彩を表現して葛飾北斎の名作「冨嶽三十六景」「諸国瀧廻り」を複製した企画展「あっぱれ北斎! 光の王国展」が現在、フェルメール・センター銀座(中央区銀座6、TEL 03-5537-3150)で開催されている。
昨年1月に開館した同館。画家フェルメールの作品を「当時の色彩・原寸大」で複製した作品展を昨年11月まで2部構成で展開し、延べ15万人が来場。今回はこれに継ぐ展示第2弾で、フェルメールの「正当な後継者」として葛飾北斎にフォーカス。版画画像にデジタル技術を組み合わせて180年前の色彩を表現した。
展示するのは、北斎の代表的なシリーズで、田園、沖、山間部などさまざまなロケーションで、独自の存在感をたたえる富士山を描いた「冨嶽三十六景」46点と、流水の描き分けに見応えがある「諸国瀧廻り」8点。拡大版と原寸大で紹介し、ARを使って作品に動画や地図を連動させた仕掛けも用意した。
ほかに、原寸大の浮世絵画帳を手にとったり、デジタル端末を使って北斎の足跡を伝えたりする体験型コーナーも併設。一筆箋やポストカードなどのオリジナル商品も販売する。
開館時間は10時~18時。入館料は、大人=1,000円、小・中学生=500円。3月31日まで。