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銀座シネパトスでラストロードショー「インターミッション」公開へ

公開直前の記者会見に望んだ染谷将太さん、秋吉久美子さん、樋口尚文監督(左から)

公開直前の記者会見に望んだ染谷将太さん、秋吉久美子さん、樋口尚文監督(左から)

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 3月末の閉館が迫る映画館「銀座シネパトス」(中央区銀座4)で2月23日、同館を舞台に撮影したラストロードショー作品「インターミッション」の公開が始まる。

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 シネパトスの閉館決定を受け、特集上映のプログラム編成などを担当してきた映画評論家・樋口尚文さんがメガホンを取った同作。「取り壊しが決まった銀座の古い名画座」を舞台に展開されるブラックコメディーで、映画スタッフ、俳優らが「友情協力」。昨年秋には、館内の客席、ステージ、ロビー、受付、映写室などとともに、取り壊しが予定される三原橋地下街全体がフィルムに収められた。

 配役では、香川京子さん、竹中直人さん、杉野希妃さんなど日本映画黄金期のスターから現在のインディペンデント映画のホープまでが観客役として次々と登場。映画館の支配人には「(過去の出演作を通して)自分を育ててくれた憧れのヒロイン」(樋口監督)という秋吉久美子さんが出演。秋吉さんの夫役は「現在の青春映画の先頭で活躍する俳優」という染谷将太さんが務め、作品に独自の雰囲気を添えた。

 作中では美術やせりふなどを通して国内外の名作映画へのオマージュが見られるほか、シネパトス閉館決定の一因にもなった震災や、震災をきっかけにした放射能汚染問題などにも言及した。「シネパトスをただ寂しく終わらせるのが嫌だった」と樋口監督。「古いものから新しいものへと向かう起爆剤を見つけること」をテーマに作品作りに取り組み、「シリアス、ホラー、コメディーなどのエッセンスをいっぱい詰めこんだ。笑ったり、もしかしたら泣いたり。楽しんでもらえれば」。

 公開初日には秋吉さん、染谷さん、樋口監督が登壇する舞台あいさつ(11時の回終了後、2回目上映開始前)を予定。今月28日には竹中直人さんと壇蜜さん、3月9日には佐伯日菜子さんのもぎり実演付き舞台あいさつなどを予定。詳細は公式ホームページに掲載する。

 上映時間は11時、13時10分、15時20分、17時30分、19時40分。3月31日まで。

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