5月31日から「銀座 蕎麦(そば)の花」(中央区銀座8)内で期間限定営業している「復興バー銀座店」が、フェイスブックページで公募した「一日マスター」を囲んで連日のにぎわいを見せている。
同店は一般社団法人ISHINOMAKI 2.0(宮城県石巻市)が石巻で運営する「復興バー」の銀座店。復興などに携わる「一日マスター」が日替わりで店に立ち、開店以来、毎日平均60人、多い日には 100人を超える人たちが来店。常連客も多いという。
毎月のように石巻を訪れて復興支援活動に携わっているという50代の男性客は「こういう場でお酒を飲みながら語り合うことで、被災地のことを忘れないようにしていくことは大事なことだと思う。他のボランティアの方と交流したり情報交換したりできれば」と話す。
「このお店はフェイスブックで知ったが、気軽に安心して入れる雰囲気。銀座で飲みながら復興に関われるのはいいと思う」と話すのは、東北地方でのボランティア経験があるという女性客。
6月 12日~14日はISHINOMAKI2.0の理事で、石巻の若者を対象にウェブデザインやソフトウェア開発を学ぶ環境を提供する活動をしている「イトナブ石巻」の代表も務める古山隆幸さんが「一日マスター」に。
石巻の復興バーでもマスターを務めた経験を持ち、銀座の復興バーにもよく飲みに来るという古山さんは「銀座店は復興ボランティアの経験者や、被災地への関心が高い来店者が多い。人と人とが触れ合い、コミュニケーションを取り、そこからアイデアが生まれていくという場が銀座にも生まれたことはうれしい」と話す。
同店では今後、復興に関するさまざまなテーマを掲げた「一日マスター」が店に立つ。
営業時間は18時~22時。日曜定休。今月29日まで。