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銀座復興のシンボル・松坂屋銀座店、88年の歴史に幕

88年の歴史に幕を下ろした松坂屋銀座店の前であいさつする菊谷栄司店長

88年の歴史に幕を下ろした松坂屋銀座店の前であいさつする菊谷栄司店長

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 松坂屋銀座店(中央区銀座6)が6月30日、閉店した。

終日にぎわいを見せた営業最終日の松坂屋銀座店

 関東大震災の翌年1924(大正13)年、尾張町(=現在の中央区銀座6)に銀座復興の先駆けとなる銀座初のデパートとして開業。1929(昭和4)年、それまで男性の業務だったエレベーターの運転にエレベーターガールを採用。1964(昭和39)年、建築家のアントニン・レーモンドが設計を担当し、旧館部分を建て直すなどの新装開店を行った。1966(昭和41)年には「生きた動物大バーゲン」を開催し新聞でも紹介されるなど、銀座の街で常に多くの人々の注目を集めた。1984(昭和59)年からは、銀座通り唯一の屋上ビアガーデンとして、銀座の夏の風物詩として親しまれてきた。

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 営業最終日となったこの日も常連客や昔を懐かしむ人、写真を撮影する人など多くの人が足を運んだ。中央区在住の60代女性は「なくなってしまうのは寂しい。自転車でしょっちゅう来ていた」と話し、別の60代女性は「子どものころから、よく来ていた。屋上に思い出がたくさんある」と振り返る。

 閉店は20時。店内にいた客を見送る中、20時20分ごろから新橋側の入り口付近に特設された会場で菊谷栄司店長らによる閉店セレモニーが行われた。その後、銀座4丁目側の入り口前に同店長が登場し、あいさつすると、一般客らから拍手が起こり、「ありがとう」の声も寄せられた。

 同所は、銀座最大級となる地下6階、地上13階、高さ約56メートルの大規模複合施設を建設する計画。建物の地下2階から地上6階には約5万平方メートルの商業空間を、7階から13階には1フロア面積約6100平方メートルのオフィス空間を、地下3階には多目的ホールを導入予定。同ホールは災害発生時の帰宅困難者の一時滞在スペースとしても活用する。

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