銀座・金春(こんぱる)通りで8月1日~8月7日、銀座の夏の風物詩「能楽金春祭り」が開催される。
銀座金春通り会と公益社団法人金春円満井会が主催する同祭りは、江戸文化の継承を目的として1985(昭和60)年に始まったもので、今年で29回目。
金春通りは銀座8丁目の中央通りから1筋、西側に位置する通り。江戸時代には能楽金春流が幕府から拝領した約3000坪の屋敷があったと伝えられている。
8月1日~3日と6日の4日間は、タチカワブラインド銀座スペース オッテ(銀座8)で金春流能楽師による「能楽体験講座」を開催。講演や体験講座を通じて、装束、しまいなど能の世界を紹介し、体験の機会を提供する。ほかに辻井清一郎さんによる金春流能の写真の展示も。
最終日の7日には「銀座8丁目 銀座金春通り スリーエイトビル前仮設御旅所」で、「銀座金春通り路上能」が催され、国土安全、天下泰平を祈る演目「延命冠者(えんめいかじゃ)」「父尉(ちちのじょう)」「鈴之段(すずのだん)」「弓矢立合(ゆみやのたちあい)」が披露される。
能楽関連の催しのほか、期間中通して、通常、新橋会館屋上に祭られている「金春稲荷」が金春通りに勧請(かんじょう、神仏の分身・分霊を他の地に移して祭ること)される。
各催し物とも入場無料。開催時間や参加申し込み方法などの詳細については、能楽金春祭りのホームページで確認できる。