開店88周年を迎える百貨店、松屋銀座(中央区銀座3)が9月 14日、大型改装を終え、12年ぶりにグランドリニューアルする。
今回のリニューアルの対象フロアは地下1階・1階・2階・3階・4階・6階・7階で、改装面積は約7000平方メートル。総改装費用は約30億円。「ファッションとデザインにこだわりのある30~40代女性」「社交的な交遊や環境意識の強い中間~富裕層」をメーンターゲットとし、改装後の約1年間で2012年度対比104%となる売上高約570億円を目標とする。
松屋取締役執行役員本店長の古屋毅彦さんは「特にレディスシューズは品ぞろえを充実させ、展開規模を以前の2倍にした。靴を起点に服~アクセサリーと『買い回り』をしていただければ」と話す。
リニューアルに伴い、同店では店頭で来店客と関わる仕事に従事する全てのスタッフを「クルー」と呼ぶことにした。「『販売員』や『従業員』の呼称を読みかえるのではなく、ホスピタリティある『おもてなし』を通して、よりお客さまに喜んでいただくことを目指す」(同店)という。
「ルイ・ヴィトン」は今回のリニューアルで従来の1階、2階に加えて3階が増え、売り場面積が1.5倍に広がった。旅行かばんをはじめレザーグッズ、小物類、プレタポルテ、アクセサリー、シューズなどをそろえ、同ブランド日本初のフルカテゴリーショップとなる。建築家・青木淳さんによるファサードが松屋銀座の8階までをカバーする。
4階には従来、複数フロアで展開していた「イッセイ ミヤケ」「プリーツ プリーズ イッセイミヤケ」「ハート」「ミー イッセイ ミヤケ」の4ブランドが1カ所に集結。
そのほか「ロジェ ヴィヴィエ」の東京初の旗艦店、英国キャサリン妃がウィリアム王子との婚約会見でドレスを着用したことで話題になった「イッサ」、「レペット」「ファビアナ フィリッピ」なども。
営業時間は同館ホームページで確認できる。