築地波除稲荷神社で今年も「酉の市」-景気回復への願い込め

昨年より大きい縁起熊手を購入した有楽町ロフトの女性たち

昨年より大きい縁起熊手を購入した有楽町ロフトの女性たち

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 波除稲荷(なみよけいなり)神社(中央区築地6)で今年も「酉(とり)の市」が催され、境内は熊手の縁起物を買い求める客で賑(にぎ)わいを見せている。今年最後の「酉の市」となる「三の酉」は11月27日に行われる。

35万円相当の大熊手。車で配達し設置まで行う。

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 同神社の「酉の市」は、年の瀬に向けて忙しさのピークを迎える築地市場で働く人たちが多く訪れるのが特徴。昼過ぎから客足が伸び始め、夕方には仕事帰りのサラリーマンや、出勤前の水商売の女性たちも。夜中2時~3時ごろには、飲み屋帰りの客も目立ち、境内には三本締めの威勢の良い声が響きわたる。

 「三本締めの声を聞くと冬の訪れを感じ、年末年始の行事への意欲をかき立てられる」と波除神社禰宜(ねぎ)の鈴木淑人(よしひと)さんは話す。近年は海外からの観光客も増え、お土産用の熊手の形をした飾り物(各1,000円)の販売も開始。売れ行きも好調という。

 15日の二の酉には2011年に有楽町駅前に店舗を構えた有楽町ロフトのスタッフも訪れて熊手を購入。今年は適当な大きさが見当たらなかったといい、想定より大きな熊手を手に「次の年はもっと大きなものを買わないといけなくなるが仕方がないですね」と笑顔を見せた。

 境内ではおみくじ付きの開運熊手神符「かっこめ」(1,000円)を販売。「帰り道でも福をかき集めながら帰っていただくために、『かっこめ』は袋に入れないのが基本。よりたくさんの『福』をかき集めていただければ」と鈴木さん。

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