テーラーの「壹番館」、ジャズをテーマに店舗をリニューアル

こだわりのある男の部屋を表現したという「improvised」店内の様子

こだわりのある男の部屋を表現したという「improvised」店内の様子

  • 0

  •  

 壹番館洋服店(中央区銀座5)は11月17日、銀座店1階をリニューアルし紳士服店「インプロヴァイズド」(同、TEL 03-3571-0021)をオープンした。

[広告]

 店舗面積は26平方メートルで、店舗コンセプトは「ジャズ」。全世界75%以上の映画館が導入している「JBL」のスピーカーやアメリカの高級音響機器メーカー「マッキントッシュ」のアンプなどを配置しBGMにジャズを流すほか、2~3人で行われる採寸に対し広くとられたフィッティングルーム内に「アート・ブレーキー」などジャズアーティストのレコードジャケットやシガーの本などを飾っているのが特徴。什器はヨーロッパで買い付けたアンティーク家具を配置し、「こだわりのある男の部屋」(同店鈴木洋美さん)を表現した。

 「2階のフルオーダーサロンへの入門的な位置付け」(鈴木さん)という1階店舗は、「壹番館のイメージを崩さずカジュアルに落とし込んだアイテム」を取り扱う。主力アイテムはオリジナルで「ジャズマンが着る服」がコンセプト。シルエットは細身で、スーツではなく上下別で合わせるスタイルを提案している。既製のほか、オーダーにも対応する。

 商品は、軽くて通気性がよいジンバブエコットンを用い、シルバーのボタンフライ、隠しリベット、マーベルトが付いた「improvised オリジナルデニム」(36,000円)、島精機製作所の最新の編機を用いて縫製し、ライトグリーンやクリーム、ピンクなどの明るい色を中心に揃えたニット(46,000円~)、ジャズ・ギタリストのウェス・モンゴメリーをイメージし、裏地を14種類、ボタンを10種類から選べるジャケット「Like Wes」(89,000円~)、アームホールが手縫いのシャツ「improvised Shirts」(40,000円)など。すべてのアイテムのボタンホールを手縫いで仕上げることで「テーラーの味を出している」(鈴木さん)という。

 鈴木さんは「壹番館の主要な顧客層は50代からだが、30~40代の顧客を取り入れたいと考えた。また、テーラーというと堅いイメージがあるが、新しい店ではトレンドを取り入れた服を提案したい。『即興』という意味を持つ店名は、お客さまの要望に広く対応することとリンクする点があることから付けられた」と話している。

 1930年に創業された同社は常に5,000種類の生地を取り揃え、創業当時から生地を英国から取り寄せていることや同社のスーツを三木武夫総理大臣が愛用していたことでも知られる。営業時間は平日=10時~19時、日曜・祝日=11時~18時。年末年始を除き無休。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース