松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)は12月27日より、7階画廊で「神々の造形展~日本の美『BONSAI』その古典とモダン~」を開催する。
盆栽は近年、海外でもジャパンカルチャーの1つとして高い評価を受けており、アメリカには「アメリカン・ボンサイ・ソサエティー」、ヨーロッパには「ヨーロピアン・ボンサイ・アソシエーション」などの盆栽愛好家協会があり、海外でも盆栽展が開催されるなど人気を博している。同展は盆栽を掛物(書や絵画を軸仕立てに表具したもの)、置物などの床飾りと併せて見る総合芸術としての古典的楽しみ方や、日常に緑を取り込む「癒し系」的楽しみ方を紹介し、「日本の伝統が育んだ美の世界への入門編」として提案するもの。
展示内容の目玉は、プロの作家が出展、盆栽分野の最高峰といわれる「日本盆栽作風展」で昨年最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した樹齢約250年の五葉松の一鉢に、日本画家、上原古年(こねん)作の掛物「羽衣」、陶芸家、清水六兵衛作の置物「双鶴」、花梨材の天拝卓を飾り「新春を寿く目出度い一揃え」(写真)として展示したもので、価格は2,007万円。このほか、盆栽と卓や石など合わせ、見せ方を提案したものなど62点を展示。
また、1月3日と1月7日に、NHK「趣味の園芸」盆栽コーナーに現在執筆中の盆栽作家、備藤昭夫さんによる「リビングで楽しむ新春のプチ盆栽」講座が開催される。2007年1月9日まで。